人気の投稿

2014年1月31日金曜日

日本で初めてダウンウェアを開発したパイオニア「ザンター」

ダウンは、今では誰もが一着は持っている冬の必須アイテムですが、タウンウェアとして皆が着だしたのは80年代。日本ではウェアとして爆発的に流行する前に、羽毛布団が普及しました。今回紹介するザンターは、なんと1951年設立。現東洋羽毛工業株式会社(羽毛布団の老舗メーカーです)のダウンウェア専門ブランドとして、日本で初めて羽毛服を開発したブランドです。ちなみに、ザ・ノースフェイスの創業が1968年、ザンターはそれより15年以上も先駆けていたのです!!

国産ダウンの歴史…いや世界のダウンの歴史は、まさにこのザンターで始まったのです。なのに、あまり知られていない。これは実に残念なことです。1951年のブランド発足時、製品の研究は日本山岳会マナスル登山隊と共同で行われ、開発された羽毛登山服やシェラフは厳冬のマナスル登山で立証されました。1956年からは第一次南極観測隊の羽毛装備を担当し、これは現在でも続いています。南極観測隊向けモデルは、現在一般にも「ポラリス」の名で市販されており、マイナス20度~40度の極地においても耐えうるダウンコートとダウンパンツは、まさに究極の逸品であります。お値段はダウンコートで128000円。もちろん、メイドインジャパン。

ザンターのダウンはヘビーデューティなものだけではありません。レディースのエレガントなライン「プルマダム」。それよりややカジュアルな「ラプルマ」、ビジネスシーンにも合うメンズの「オルニス」、肌着まであるホームウェアの「フェザン」、南極観測隊や冬山登山向けの「ポールワーズ」と、実に多彩な展開なのです。通販生活など、通販向けのお手頃なダウンも手がけています。


ダウンの歴史を作ったザンター。日本人として知っておくべきブランドのひとつですね。

2014年1月30日木曜日

安全と品質の良さはメイドインジャパンの誇り「ナンガ」

あなたの着ているダウンジャケットはどこで作られたものですか?カナダ?中国?それともベトナム?最近はミャンマー製とかありますよね。タグを見て確かめてください。他の衣料でもそうですが、あまり日本製のものにはお目にかかれませんね。多くのメーカーが人件費の安さを求めて海外へ生産拠点を移しているなかで、頑固に「国産ダウン製品」を貫いている会社があります。その名は「ナンガ」。モンクレールやカナダグースのように名を知られていないのが悔しいですが、本当に質の高いダウン製品を求めている人には、絶対的な信頼を寄せられているメーカーなのです。

ナンガは、滋賀県に本社と工場・ショールームを置くダウン製品のメーカーです。シェラフ(寝袋)に定評があり、ナンガのシェラフには「永久保証」が付いています。つまり、ダウンがへたるまで(約1015年)、シェルに破損が起きた場合はすべて無料で修理を行ってもらえるのです。工場とオフィスが一体化している国産メーカーだからこそ、成し得る保証ですね。

製品の命といえるダウンは、原産国が証明された高品質のヨーロッパダウンを採用しています。ダウンは洗浄・精製技術が優れていなければ、ダウン本来の特性を引き出すことができません。日本のダウンの洗浄・加工技術は大変高く、ナンガももちろん、本来のポテンシャルを最大限に引き出した国内加工の羽毛のみを使用しています。


そして滋賀の工場で、生地の裁断から縫製、ダウンの封入、検品と出荷準備までその製造工程のほとんどが職人さんの手で行われています。一つひとつ丁寧に作られた、メイド・イン・ジャパンのダウン製品。「日本製だから当然高いんでしょ?」などと思うなかれ。ダウンベストなら13,125円~、ダウンジャケットなら15960円~27825円という、なんともお手頃価格なのです(20141月公式サイトでの価格)最近では、その質と信頼性の高さから、他のアパレルメーカーやブランドからの別注生産の依頼も多く、ナンガとのダブルネームにしたいという注文も増えているそうです。もしお気に入りのショップで、ナンガのダブルネームのダウンを見かけたら、それは「買い」ですぞ!!

2014年1月29日水曜日

京鴨ダウンの花粉症対策コート発売!

1月・2月はダウンが手放せない季節ですが、地域によっては34月までダウンにくるまっていたいと思う方も多いでしょう。春の足音は本来嬉しいものですが、近頃春というだけで憂鬱になる人も多いですね。そう、花粉症の季節の到来です。花粉症対策としては「花粉は家に持ち込まない」のが基本。衣類に花粉が付きにくくなる柔軟剤やファブリーズなどで対策するのも手ですが、花粉症対策のコートを来て歩くのもかなりいいですよ。

以前、三陽紹介の「京鴨ダウン」をご紹介しましたが、国産という安心感や希少性のためか、反響が大きかったようです。そして新たに、花粉症対策機能を付加した京鴨ダウンコートが発表されました。一般的にダウンの発売は秋に集中しており、年が明けると一斉にバーゲンでプライスダウンされるなか、早春用ダウンが発売されるのは珍しいことです。よっぽど三陽商会さんは、京鴨ダウンに自信を持っているんでしょう。

京鴨ダウンについて、もう一度簡単におさらいしておきますね。京鴨ダウンとは、京都で手をかけて育てられた合鴨の羽毛で、元々肉は高級食材として流通していたものでした。昨年の秋、安心安全で高品質な国産ダウンとして、三陽商会が売りだしたのです。


今回新たに発売された花粉症対策機能付京鴨ダウンは、「花粉を家に持ち込まない」をコンセプトに、花粉が付きにくく落ちやすい素材が使用されています。家に入る前にコートを脱いで払うことによって、屋内に持ち込む花粉が大幅に 少なくなるのです。ダウンは、700フィルパワーの高品質。残念ながら、今回もメンズのみの展開で、ザ・スコッチハウスとイルファーロの2ブランドで、全国百貨店にて発売中です。どちらもお値段は3万円代の後半。スーツの上からでも着られるシンプルかつ丹精なデザインです。

2014年1月28日火曜日

日本に初上陸したばかり、注目株のブランド「ノローナ」

今回は、昨年日本に上陸したばかりのアウトドアブランド「ノローナ」をご紹介します。ノローナはノルウェーで80年以上もの歴史を持つ老舗ブランド。クライミング、スキー、スノーボードなど、どんなに過酷なフィールドでも最高の機能性を約束してくれます。 厳寒地ノルウェーでの信頼は厚く、今まで日本で展開してなかったことが不思議なほどです。



極寒地ブランドのダウンは上質なものが多いですが、ノローナで最も保温性の高いダウンがtrollveggen down750 Jacket。挑戦的なクライミングや氷河のマウンテニアリングなど、過酷な環境下を想定して作られてます。最高級750フィルパワーのヨーロピアンダウンを使用。冷気が入るエリアには、ダウンと化繊綿を使用しており、このハイブリッド構造こそノローナのオリジナル。ジャケットが濡れてしまっても保温効果をキープしてくれます。フードの作りも実にしっかりしており、効果的に外気をシャットアウト。冒険家のみなさん、これからはノローナに要注目です!!

2014年1月27日月曜日

究極にして最高峰! マーモットの1000フィルパワーダウンジャケット

ダウンの質はフィルパワーという数値で表され、数値が高いほど高品質とされています。一般的に500以上が上質とされているのですが、上は大体800900くらい。アウトドアブランドでは600800フィルパワーのダウンをよく見かけます。

しかし、遂にアメリカのアウトドアブランド、マーモットが今までのフィルパワーを超える常識破りのダウンジャケットを発売しました。なんと1000フィルパワー!の、ダウンジャケットです。最高級と言われるハンガリーのホワイトグースから、手摘みでひとつひとつ羽毛を取り、900フィルパワー以上のダウンの中からさらに選別して1000フィルパワーのダウンを集めるという、気が遠くなるような作業から生まれました。究極にして最高峰のダウンです。


マーモットの商品コンセプトはズバリ、「生還するためのプロダクト」。冒険家が極限地で生きて帰ってくるには、「軽量」で「保温性」の優れたウェアが必要不可欠なのです。そのために生まれたのがこの、1000フィルパワーのダウンジャケット。表地と裏地には7デニールのダウンプルーフ素材を採用。独特のステッチで立体的に羽毛を包み込み、1000フィルパワーダウンならではの’かさ高性’を活かして、優れた軽量化と保温性を実現しています。羽織ってみると、驚くほどに軽い。ダウンジャケットというより、まるで羽毛そのものを身に付けているような…自分自身が水鳥になったような感覚です。本当に希少なダウンを使ったこのジャケット、これから数々の冒険に出かけるであろう夢と浪漫の一着です。

ソチ・オリンピック オフィシャルスポーツウェアのダウン

ソチ・オリンピックも目前に迫りました。しかし、治安が懸念されているため、チケットの売上が伸び悩んでいるとか。確かに心配ですね。現地の警備を徹底して欲しいです。

日本代表の活躍が期待されている今回のオリンピック。デサントが応援の意味も込めて、オフィシャルスポーツウェアを提供しました。それが「トランスフォームジャケット」です。トランスフォームジャケットの名前の通り、ライトダウンジャケットと雨や雪でも大丈夫な高耐水ジャケットの2着がセットになっていて、気候や気温に合わせて3通りの着方が出来る機能的なジャケットです。外では2着を重ねて、温かい室内ではインナーと高耐水ジャケットだけ、ダウンジャケットをアウターとしても着てもOk。どちらのジャケットも鮮やかなジャパンネイビーで、胸と背中に(ダウンジャケットは首の後ろに)オリンピックのロゴやJAPANの文字が描かれています。


オフィシャルスポーツウェアの発表会では、スピードスケートの加藤条治選手 がこのジャケットを着て力強く拳を握っていました。やっぱりネイビーカラーは、日本人にしっくりなじむ色で、爽やかなスポーツ選手によく似合いますね。レプリカは68250円で販売されているので、会場で着れば応援気分もぐっと盛り上がるはず。ただ、今回のオリンピックは、選手に「ユニホームで外に出ない」という異例の注意が出されているほど、治安が懸念されています。現地で応援の皆さんは、くれぐれもご注意ください。

2014年1月26日日曜日

ダウンのお手入れ法3「自宅で丸洗い」

今、1万以下で気軽にダウンが買える時代。上手に選べば、お安いダウンも充分機能的です。でも、安価なダウンって、クリーニングに出すのがちょっともったいない気もします。だって、クリーニング数回で新品のダウンが買えてしまうのですから。ならばいっそのこと、自宅で洗ってしまいましょう。これが意外と簡単。セーターを手洗いするのと手間は違いません。


自宅で洗うには、ダウン専用の洗剤「ダウンクリーナー」を、洗い桶や浴槽でぬるま湯で薄めて使います。洗う前に、ジッパーをすべて閉じて軽くたたみ、手で押すようにしてウェアの空気を抜いておきます。たたんだ状態のまま洗い桶に入れて、優しく押し洗いをします。汚れがとれたら、洗いおけの洗剤液をすべて流しウェアを丸めて水分を押し出します。洗い桶にきれいなぬるま湯を入れ、ウェアを濯ぎます。再びぬるま湯を捨てウェアを丸めて水分を押し出します。これを78回繰り返して濯ぎは完了。ダウンは、洗濯と同じくらい乾燥が大事。洗濯機で約1分間脱水し、風通しの良い場所にかけて乾燥させましょう。

2014年1月24日金曜日

ダウンのお手入れ法2「普段のお手入れ」

皆さんはダウンをシーズン中何回クリーニングに出しますか?他の衣類はこまめにクリーニングに出していても、ダウンだけはシーズンに1回という人も多いのではないでしょうか。だって…クリーニング代、高いですもんね。ならば、日々こまめに自分でお手入れしましょう。ダウンジャケットを一着でも持っている人は、ぜひダウン専用の洗剤「ダウンクリーナー」をひとつ備えておいてください。


食べこぼしや首、袖口、脇の下など、汚れが気になる箇所には、ダウンクリーナーで部分洗いができるので便利です。ダウンクリーナーを水で溶かしたらスポンジやタオルに染み込ませて、汚れが気になる部分を拭き取ります。汚れが落ちたら、お湯でタオルをしぼり、洗剤が残らないよう丁寧に拭いておきましょう。あとはハンガーにかけて、風通しの良いところでふんわりと乾かします。いつまでもキレイなダウンをキープするには、日頃のお手入れがモノを良いますよ。

2014年1月23日木曜日

ダウンのお手入れ法1 「ダウンに良いクリーニング店の見分け方」

さて、春になり暖かくなれば、ダウンもそろそろ仕舞い時。大抵の人がクリーニングに出しますよね。最近では「モンクレールなど高級ダウン承ります」と、看板を出しているクリーニング店も多いですが、それだけでダウンをまかせるのはちょっと待って。一度そのクリーニング店に聞いてみてください。「こちらはドライですか?水洗いですか?」と。大抵、ダウンはドライクリーニングで仕上げられます。でも、ダウンに適しているのは実は水洗い。


ドライクリーニングは水鳥が持つ油分を損なってしまうので、保温性が劣化します。水洗いなら、ダウンの保温性やボリューム感をキーブできるのです。デュベティカなど表地に光沢があるものも、水洗いのほうが、その艶を守ることができます。しかも手洗いがベスト。水洗いでも機械で強く洗ってしまってはダメ。それほどダウンは、表地も中綿も繊細に出来ているのです。値は張りますが、高級ダウンやお気に入りの一着は手で水洗いしてくれる店を選び、長く愛用しましょう。

2014年1月21日火曜日

ダウンジャケットは重ね着テクで、さらに活用度が広がる!

ダウンの特性を活かすため、ジャケットの表地にはある程度通気性が良いものが採用されているということは以前お話ししましたね。通気性が良いということは、イコール風も通すということ。その分、若干寒くなるのは仕方ありません。なので、極寒地で着るダウンなどハードユースなものは、保温性が重視され、表地の通気性があまりよくないものもあります。また、登山など気候の変化が激しいシーンでは、「重ね着」のテクニックを駆使して乗り切ることが多いようです。


ダウンの上から防水ジャケットなど、風を通さない強固なアウターを一着重ね着するのです。こうすれば、ダウンの特性を活かしながらも寒さから身を守ることができる。これはタウンユースにでも応用できるテクで、以前ご紹介したザ・ノースフェイスのZIP IN ZIPシステムも、ダウンにマウンテンジャケットを重ねる、フレキシブルな着こなしテクのひとつです。


海外旅行など気候が読めない時にも、これは使えますね。ライトダウンジャケットを携帯して(丸めてコンパクトに収納できるケース付のダウンもありますよね)寒くなったらインナーにするテク。軽いダウンだからこそ、なせる技です。


2014年1月20日月曜日

向井理さんがドラマで着用していた「マーモットStockholm Jacket 」

今までご紹介したように、アウトドアブランドの優れたダウンジャケットは数多くあるんですが、中でも芸能人が着ていたとなると、注目度はグーンと上がるんですよね。今は、向井理さんがドラマS -最後の警官- で着用していたマーモットStockholm Jacketが注目度急上昇中です。

マーモットは、1974年に誕生したアメリカのアウトドアブランド。ブランドのモットーは、「生還するためのプロダクト」。常に極限地を視野に置いて、技術革新を続けています。


さて、向井理さんがドラマで着用したと思われるStockholm Jacket は、極寒地にも耐えられるように作られた、防水透湿機能を備えた800フィルパワーのダウンジャケット。裾と袖口は風を通さないよう調節できるようになっており、ポケットはハンドウォーマー仕様。きっと向井理さんも真冬の撮影を快適に過ごしたことでしょう。カラーは、ブルーインク。小顔・高身長の向井さん、鮮やかな色もとてもお似合いでした。

2014年1月19日日曜日

ダウンジャケットから羽毛が飛び出すのはなぜ?

ダウンジャケットから羽毛が飛び出してくるという経験をされた方は多いことでしょう。「買ったばかりなのになぜ?」「粗悪品なの?」と、お思いの方、良質のダウンであっても羽毛が飛び出すことはよくあります。なぜなら、ダウンの表地はダウンの性質を活かすために、ある程度通気性のあるものが採用されているからです。ダウンは、保温性と共に放湿性に優れているため、汗をかいても外に逃して快適性をキープしてくれるのですが、通気性の悪い表地ではこの特性が活かされないのです。通気性を確保するとどうしても羽毛が抜けやすくなりますが、決してそれで製品として質が劣っているというわけではありません(もちろん中には粗悪品もありますが)。逆に高級ダウンやアウトドアブランドの多くが、通気性のある表地を使っているのです。


ジャケットから羽毛が飛び出た時は、むやみに引っ張って取り出してはいけません。裏側からひっぱり、羽毛を元に戻すようにします。ちょっとコツがいりますが、ダウンの品質をキープするためにも、元に戻しておきましょう。

にほんブログ村