人気の投稿

2013年10月17日木曜日

ユニクロのウルトラライトダウンを新しい服として考えてみる

今まで数々の高品質・高級ダウンブランドを中心にお話してきましたが、このブランドの話も避けては通れないなと思いました。そう、ユニクロです。言わずと知れた日本が世界に誇るファーストファッション・ブランドです。

私がはじめて出会ったファーストファッション(なんて言葉は当時ありませんでしたが)のブランドは、香港のジョルダーノでした。90年代の初頭だったと思います。バーゲン時期に香港へ行くと、当時のレートで換算して2000円を超す服はほとんどなく驚いたものです。

ジョルダーノはもちろん今も健在で、アジアを中心に店舗展開を進めていますが、近年のユニクロのようにニューヨークやパリの一等地に大型店を構えるまでには至っていません。H&Mやフォーエバー21も目覚ましい勢いで世界に店舗を展開していますが、これらとユニクロを比べても、同じファーストファッションとはいえ一線を画しています。

そう、「クオリティ」の差が明らかなのです。生地や縫製はもちろん、ディスプレイや接客態度に至るまで、徹底したクオリティの良さが貫かれている。しかも、毎年毎年そのクオリティは更新されているのだから凄い。企業努力がこれほど目に見えてわかる会社はありません。


前置きが随分と長くなりましたが、ようやくダウンのお話です。毎年秋にユニクロで展開されるウルトラライトダウン。この一着を、他のブランドのものとくらべて「少しのダウンしか入っていない安価なペラペラダウン」と一言で片付けるのは、あまりにもつまらない。ユニクロは、安さと品質のバランスを提案という形で、新しい価値観に置き換えているのです。薄いダウンだから、ニット感覚で羽織る、ジャケットやコートのインナーとして着こなす。部屋着やナイトウェアにも良いかも知れない。コーディネイト次第では、秋口から真冬まで、幅広く活躍してくれる一着になってくれるのです。高級ブランドのダウンとは違う角度から見て、私はユニクロのダウンを面白いと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿

にほんブログ村